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2023.04 - KYOTOGRAPHIE - Yu Yamauchi, Kondaya Genbei, Kyoto
KYOTOGRAPHIE
KYOTOGRAPHIE

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BORDER
BORDER
KYOTOGRAPHIE

京都国際写真祭

2023.04 - KYOTOGRAPHIE - Paolo Woods & Arnaud Robert, Kurochiku Manzo building, Kyoto
2023.04 - KYOTOGRAPHIE - Yu Yamauchi, Kondaya Genbei, Kyoto
2023.04 - KYOTOGRAPHIE - Mabel Poblet, The Museum of Kyoto, Kyoto

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《BORDER＝境界線》を巡る旅。

KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭

KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭

15のメインプログラムと100を超えるサブプログラムなどからなるこのイベントは正に写真の「祭」。

15のメインプログラムと100を超えるサブプログラムなどからなるこのイベントは正に写真の「祭」。

そのテーマはBORDER。
だが、街の至るところに展開された
写真は京都という街に溶け込み
境界などなく一体化しているように
感じられた。

2023年のテーマはBORDER。
だが、街の至るところに展開された写真は京都という街に溶け込み
境界などなく一体化しているように感じられた。

昨年の夏くらいから写真展を楽しむようになり、その時から今年は必ず行こうと決めていたイベント。3日間程度しか滞在出来なかったものの、この1年の間に積まれた期待値は軽く超える程に刺激とワクワク感に満ちた3日であった。

普段の写真展は専ら妻と2人での鑑賞だが、今回は娘も一緒で久しぶりの家族旅行も兼ねている。日ごろ写真にはあまり触れてない娘にとっては退屈でつまらないかもしれない、と少し不安ではあったが、蓋を開けてみると「次はどこいくの？」「何が一番良かった？」とパンフレットを片手に一番楽しんでいた事がこの写真祭を象徴しているように思えた。この旅では写真展の他に寺院・神社などの史跡を巡ったため残念ながら15のメインプログラム全てを鑑賞することなくタイムリミットを迎えてしまったが、続きはまた来年。そう強く思えるほどに素晴らしい写真祭であった。

今回我々が訪れた各プログラムの内容や作品、会場の雰囲気について、訪れた順に少しだけご紹介。

Programs
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2023.04 - KYOTOGRAPHIE Yuriko Takagagi, Nijo-jo Castle, Kyoto
09
高木由利子
PARALLEL WORLD
二条城 二の丸御殿 台所・御清所
この展示を一番最初に選んだ事に理由はないが、結果として最初で良かった気がする。二条城という日本史上で大きな意味を持つこの場所と、様々な国の民族衣装を纏ったポートレイトがとても良く合っていると感じた。とにかく荘厳で圧倒的。個人的には一番強く印象に残っている。
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2023.04 - KYOTOGRAPHIE Kazuhiko Matsumura, Hachikuan, Kyoto
01
松村和彦
心の糸
八竹庵（旧川崎家住宅）
新聞記者でもある松村氏の認知症の取材を元にした作品。認知症の症状を体験するインスタレーションとなっている。展示の1つに認知症患者ご本人の数を数える音声があり、5まで数えられず1から4までが延々とリピートされるその声に正直恐怖を感じた。が、同時にそんな日が家族含めてくるのやもしれぬとも。その時、私は糸を結び直すことが出来るのだろうか。
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2023.04 - KYOTOGRAPHIE Mabel Poblet, The Museum of Kyoto, Kyoto
02
マベル・ポブレット
WHERE OCEANS MEET
京都文化博物館 別館
訪れる前にWEBサイトでその作品を見たときは鏡か何かを利用したアート作品だと思っていたが、作品の制作過程を紹介する動画を会場で見て驚いた。実際は写真を細かく切り出して立体的に表現する作品であった。キューバ在住のマベル氏が動画の中で「海は平和の象徴でもあり争いの元にもなりうる」という旨の話してたのが印象的であった。
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2023.04 - KYOTOGRAPHIE Ishiuchi Miyako, Kondaya Genbei, Kyoto
05
頭山ゆう紀 / 石内 都
「透視する窓辺」
誉田屋源兵衛 竹院の間
石内都と頭山ゆう紀の二人の写真家による「身近な女性の死」をテーマとした作品。その遺品や過ごした場所などプライベートな部分を写した写真がならぶ。「死」がテーマではあるが、松村氏の「心の糸」のようなある種の恐怖を感じることはなく、故人に対する思いが感じられる作品であった。
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2023.04 - KYOTOGRAPHIE Yu Yamauchi, Kondaya Genbei, Kyoto
06
山内 悠
自然 JINEN
誉田屋源兵衛 黒蔵
長期に渡り屋久島に訪れ、その都度単身で1ヶ月もの期間を森の中で過ごすという山内氏の壮大な作品。特に暗闇の森を表現したインスタレーションや土壁に囲まれた蒸し暑い蔵など屋久島での生活を表現する展示があり、おそらく夜中に照明をあて浮かび上がる色鮮やかな森を撮影したと思われる写真が特に印象に残っている。
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2023.04 - KYOTOGRAPHIE Paolo Woods & Arnaud Robert, Kurochiku Manzo building, Kyoto
08
パオロ・ウッズ＆アルノー・ロベール
Happy Pills
くろちく万蔵ビル
普段我々が何気なく利用している「薬」。その薬について国や性別・年代を問わず様々な角度から取材をした作品が並ぶ。医療系が専門の妻と娘は特に興味を持ったようで二人で話ながら鑑賞していた。解説も豊富で純粋に新たな知識として興味深いというか見ていて面白い展示であった。
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2023.04 - KYOTOGRAPHIE Joana Choumali, Ryosokuin, Kyoto
14a
ジョアナ・シュマリ
Alba’hian
両足院
シュマリ氏が朝の散歩の際に撮影した風景写真にコラージュや刺繍を施したアート作品。初見だと絵画のように見えるが実際に見てみると刺繍されているのがよく分かる。今回のKYOTOGRAPIEで来日中に作成した作品も展示されており、日本の風景写真に刺繍を施したのかと期待したがホームのコートジボアールの風景とのことだった。日本の風景だとどうなるのか気になるところである。
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2023.04 - KG+ Jaisingh Nageswaran, Kyoto Art Center, Kyoto
KG+
Great photographers
Great Themes
京都市内
KG＋はKYOTOGRAPIEのサブプログラムで京都市内の各施設で開催されている。大きい会場は堀川御池ギャラリーと京都芸術センターの2箇所だが、それ以外でも多くの場所で開催されており、著名な写真家や若手写真家など様々で全部周ろうとしたら1週間以上は掛かるんじゃないかと思われるほど。京都在住の方が羨ましい限り。
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PHOTOS
2023.04 - KYOTOGRAPHIE Yuriko Takagi, Nijo-jo Castle, Kyoto
Yuriko Takagagi | PARALLEL WORLD
Kazuhiko Matsumura | 心の糸
Kazuhiko Matsumura | 心の糸
Kazuhiko Matsumura | 心の糸
Kazuhiko Matsumura | 心の糸
Kazuhiko Matsumura | 心の糸
Kazuhiko Matsumura | 心の糸
Kazuhiko Matsumura | 心の糸
Kazuhiko Matsumura | 心の糸
Mabel Poblet | WHERE OCEANS MEET
Mabel Poblet | WHERE OCEANS MEET
Mabel Poblet | WHERE OCEANS MEET
Ishiuchi Miyako, Yuhki Touyama |「透視する窓辺」
Ishiuchi Miyako, Yuhki Touyama |「透視する窓辺」
Ishiuchi Miyako, Yuhki Touyama |「透視する窓辺」
Yu Yamauchi | 自然 JINEN
Yu Yamauchi | 自然 JINEN
Yu Yamauchi | 自然 JINEN
Yu Yamauchi | 自然 JINEN
Yu Yamauchi | 自然 JINEN
Paolo Woods & Arnaud Robert | Happy Pills
Paolo Woods & Arnaud Robert | Happy Pills
Paolo Woods & Arnaud Robert | Happy Pills
Paolo Woods & Arnaud Robert | Happy Pills
Paolo Woods & Arnaud Robert | Happy Pills
Paolo Woods & Arnaud Robert | Happy Pills
Joana Choumali | Alba’hian
Joana Choumali | Alba’hian
Joana Choumali | Alba’hian
Jaisingh Nageswaran | THE LODGE | KG+
Yulia Skogoreva | SALT AND TEARS: The story of Nana | KG+
Kouta Takahashi | 80°05′ | KG+
Gareth Phillips | Ligatures of Ivy | KG+
Yuri Goto | pop ropes | KG+
Yi-Yun CHANG | 30-40-50：The Changes of 4 Female Artists | KG+
Yuriko Takagi | PARALLEL WORLD
2023.04 - KYOTOGRAPHIE Yuriko Takagi, Nijo-jo Castle, Kyoto
Yuriko Takagi | PARALLEL WORLD
2023.04 - KYOTOGRAPHIE Yuriko Takagi, Nijo-jo Castle, Kyoto
Yuriko Takagi | PARALLEL WORLD
2023.04 - KYOTOGRAPHIE Yuriko Takagi, Nijo-jo Castle, Kyoto
Yuriko Takagi | PARALLEL WORLD
2023.04 - KYOTOGRAPHIE Yuriko Takagi, Nijo-jo Castle, Kyoto
Yuriko Takagi | PARALLEL WORLD
2023.04 - KYOTOGRAPHIE Yuriko Takagi, Nijo-jo Castle, Kyoto
Yuriko Takagi | PARALLEL WORLD
Yuriko Takagi | PARALLEL WORLD
2023.04 - KYOTOGRAPHIE Yuriko Takagi, Nijo-jo Castle, Kyoto
Yuriko Takagi | PARALLEL WORLD
Yuriko Takagi | PARALLEL WORLD
2023.04 - KYOTOGRAPHIE Yuriko Takagi, Nijo-jo Castle, Kyoto
Kazuhiko Matsumura | 心の糸
Kazuhiko Matsumura | 心の糸
Kazuhiko Matsumura | 心の糸
Kazuhiko Matsumura | 心の糸
Kazuhiko Matsumura | 心の糸
Kazuhiko Matsumura | 心の糸
Kazuhiko Matsumura | 心の糸
Kazuhiko Matsumura | 心の糸
Mabel Poblet | WHERE OCEANS MEET
Mabel Poblet | WHERE OCEANS MEET
Mabel Poblet | WHERE OCEANS MEET
Ishiuchi Miyako, Yuhki Touyama |「透視する窓辺」
Ishiuchi Miyako, Yuhki Touyama |「透視する窓辺」
Ishiuchi Miyako, Yuhki Touyama |「透視する窓辺」
Yu Yamauchi | 自然 JINEN
Yu Yamauchi | 自然 JINEN
Yu Yamauchi | 自然 JINEN
Yu Yamauchi | 自然 JINEN
Yu Yamauchi | 自然 JINEN
Paolo Woods & Arnaud Robert | Happy Pills
Paolo Woods & Arnaud Robert | Happy Pills
Paolo Woods & Arnaud Robert | Happy Pills
Paolo Woods & Arnaud Robert | Happy Pills
Paolo Woods & Arnaud Robert | Happy Pills
Paolo Woods & Arnaud Robert | Happy Pills
Joana Choumali | Alba’hian
Joana Choumali | Alba’hian
Joana Choumali | Alba’hian
Jaisingh Nageswaran | THE LODGE | KG+
Yulia Skogoreva | SALT AND TEARS: The story of Nana | KG+
Kouta Takahashi | 80°05′ | KG+
Gareth Phillips | Ligatures of Ivy | KG+
Yuri Goto | pop ropes | KG+
Yi-Yun CHANG | 30-40-50：The Changes of 4 Female Artists | KG+
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幾つかの会場を巡っている内に他で居合わせた方を再度見かけることがあり、声はかけないまでも（勝手に）連帯感的を感じたり、また、どの会場でもスタッフの方の応対がとても心地の良いものであった。聞けばボランティアの方も多く参加されているようで長い方は何年も続けてやられているそう。会場の一つである誉田屋源兵衛さんという帯屋さんなどは通常営業しながら会場を提供をされており、街全体での取り組みが本当に素晴らしいなと。

2023.04 - Anenishinotoincho, Nakagyo-ku, Kyoto
2023.04 - Anenishinotoincho, Nakagyo-ku, Kyoto

今年はお初でわからない事も多かったので、これを生かして来年はもう少し多く巡りたいところ。早くも来年が楽しみだ。

2023.04.23

KYOTOGRAPHIE 2023
https://www.kyotographie.jp
会期：2023年4月15日（土）〜5月14日（日）